BIMを活用するためには、建物の3Dモデルを作成し、モデルに情報を付加していくためのBIMソフトの導入が必要です。
そこで、本記事では、現在の日本で利用されている代表的なBIMソフトの特徴を紹介していきたいと思います。
加えて、導入の費用や体験版の有無などもお伝えしていければと思います。
Revit

BIMソフトといえば、Autodesk(オートデスク)社のRevitが最も有名でしょう。
アメリカのサンフランシスコに本拠地を構えるAutodesk社は、AutoCADの開発元として一定の知名度がありますが、BIMソフトの開発も手掛けています。
Revitを選定するメリットとしては、データ管理が細かく制御できるの一言に尽きます。後述するARCHICAD等の他のBIMソフトに比べて厳密にデータ管理を行うことができるため、汎用データベースとの連携に有利です。
厳密にデータ管理を行える一方、その制御のための設定項目が複雑ということがデメリットとして挙げられます。そのため、初心者にとっては取っ付きづらいという声も耳にします。ただし、使いこなせたときの業務改善度合いは大きいです。
気になるRevitの価格ですが1ライセンス40万円/年ほどするため、導入の可否が難しいところがあります。公式サイトにて無償体験版(30日)の提供があるため、使ってみてからの判断がよいかと思います。
ArchiCAD

Revitと双対をなす代表的なBIMソフトとして、ARCHICAD(アーキキャド)があります。
ARCHICADはハンガリーのブタペストに本拠地を構えるGRAPHISOFT(グラフィソフト)社によって開発されています。
ARCHICADは何よりも操作が簡易なところが強いポイントです。設定が容易であり、自由な形を三次元で表現できるため、建築設計者のデザイン検討によく使われています。
その反面、厳密なデータ管理を行うことは難しく、データベースとして見たときのBIMとしては弱い印象があります。
ARCHICADを触ってみたい場合、公式サイトから30日間の体験版を入手するのが良いと思います。なお、学生・教員は日数制限なく無償で利用することが出来ます。
まとめ
本記事では日本で利用されている代表的なBIMソフトを2例紹介しました。
Autodesk社 Revit
→ 操作は難しいが、使いこなすことで加速度的に効率化が進む
GRAPHISOFT社 ARCHICAD
→ 簡易な操作で三次元検討や形状確認が得意
ぜひ、自分にあったBIMソフトを使ってみましょう。
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