先日、靴紐を結ぼうと屈んだ際に、胸ポケットのスマホが地面に落下しました。
不運にも、そこは舗装の上だったため、スマホは大きなダメージを受けてしまったようです。
写真のとおり、スマホ背面の右上部と左下部にヒビ割れが発生してしまいました。

しかし、不幸中の幸いといったところか、スマホの液晶に傷はありませんでした。
正常に動作するので内部の機器へのダメージも無いようです。
この端末は1~2年ほど前に購入したGoogleのPixel3ですが、当時は5~6万円ほどで購入したと記憶しています。
ちょっと背面の角が割れたからといって、液晶や内部機器が無事なスマホを廃棄してしまうのはもったいないです。
ということで今回はスマホの延命措置をしてみます。
調べてみると、レジンという光硬化樹脂が使えそうです。
やってみましょう!!
想定読者
本記事では、レジンを利用して、割れてしまった背面パネルを補修する方法をお届けします。
以下のようなことを思っている方にはバッチリの記事となるでしょう。
- 割れた背面パネルを補修したい
- コスパ良く補修したい
- 工作・手芸レベルの簡単さで補修したい
- 補修後の見栄えは最低限でよい
一方で、以下のようなところまでは踏み込んでおりませんのでご注意ください。
- 完全に補修の痕跡が消えるレベルの補修
- 工作・手芸レベルと言えないような大掛かりな補修
材料
今回、補修のために購入した物品はレジンとブラックライトです。

レジン
レジンはブラックライトの照射によって固まる樹脂です。
アクセサリー類の制作の他、ネイルアートや歯の詰め物にも使われています。
ネイルアートした後や、歯に詰め物をした後に、謎の光を照射しているのを見たことがありませんか?
その光を当てている対象がレジンです。
今回はAmazon売上ランキングで1位のレジコ ハードタイプ 25gを購入しました。
どれでも大差はないと思いますが、よく売れている透明タイプのものが無難でしょう。
2022年5月追記:最近はこちらのレジンの方が売れているみたいです。
ブラックライト
レジン硬化のために必要な道具がブラックライトです。
コスパの良いものを選ぼうとすると、商品説明が怪しい中国製のものが多いですね。
今回はその中でも、安くてレビューが多いものということでSL-365を購入しました。
2022年5月追記:ブラックライトの売れ筋は定期的に入れ替わるので、売れ筋ランキングからコスパが良さそうなものを探してみてください。
レジンとブラックライト選定のポイント
レジンは、その種類によって硬化に必要な波長が違うため注意してください。
「UV対応」と書いてあるレジンは365nmのライトが必要です。
「UV-LED対応」と書いてあるレジンは405nmのライトが必要です。
幸いにも、上述のレジコ ハードタイプ 25gは両方に対応しているため、365nmもしくは405nmのライトを買えば問題ありません。(たぶんその範囲内だと問題ありせん)
しかし例えば、2020年11月時点のAmazon売れ筋1位のブラックライトは395nmと、中途半端です。
このブラックライトを利用した場合、UVとUV-LEDの両方に対応しているレジンでないと硬化しない(しにくい)可能性があるため注意が必要です。
補修
では早速、補修していきます。
手順は簡単。
レジンを塗って、ブラックライトを照射するだけ。
右下の割れの補修
まずは補修箇所の確認から。
割れはこんな感じです。

これにレジンを塗り付けて、爪楊枝か何かで適当に塗り伸ばしてブラックライト照射!!

3分程度照射していると、徐々に固まってカチコチになります。
ちょっとピンボケしていますが、最終的にはこんな感じになります。

ひび割れは完全に埋まりました。
指のつっかえや、ガラス粉が指に刺さりそうな感じは消失しました。
本当は、ここから不要な部分をカッターナイフなどで削って微調整をすればよいようです。
しかし、余計に汚くなりそうなのでこのままにしておきます。
ひびが入った部分が曲面なので、たぶん素人がカッターでやったんでは、うまくいかないんですよね・・・。
右上の割れ補修
気を取り直して、次は右上の割れ。
状況はこんな感じ。

適当にレジンを塗り広げて・・・照射!!

完成。
ちょっとわかりにくいですが、かなりなめらかな出来となりました。

別角度で見ると、こんな感じ。

仕上げには気をつかっていないため、多少ボコボコですが、スマホをスマホとして使う分には何の問題もありません。
気に入らなければカバーを買いましょうw
まとめ
今回はレジンを利用してスマホ背面の補修をしてみました。
現在のところ、スマホはピンピンしております。
かかった費用は2,000円程度(レジン1,000円、ライト1,000円)で、作業時間は30分ほどでした。
費用と手間のわりに、それなりに質のいい補修が可能でした。
みなさまもぜひぜひお試しください。
ただし、この作業は精密機器を対象とした作業である、また化学物質(硬化樹脂)を利用した作業であるということから、くれぐれも自己責任で実施をお願いします。
レジンは便利な素材な反面、皮膚に触れるとアレルギーを発症する場合があったり、目に入ると失明の危険性があったりします。
手袋をして、おちついて作業をするようにしてください。
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